血圧を調整する因子のバランス(塩分の取り過ぎ)などで血圧が上がる。

血圧は常に変動を続けています。健康な人でも、運動時や緊張時などには血圧が上がりますが、しばらくすると下がり、正常値に戻ります。

 

しかし、こういう自然な血圧変動とは別に、慢性的に血圧高い状態が続くことがあります。これが、「高血圧症」という病気です。では、血圧は、なぜ慢性的に高くなるのでしょうか?

 

血圧を変動させる因子としては、心拍出量(心臓から送り出される血液量)、末梢血管抵抗(末梢動脈の血液の流れにくさ)、循環血液量(体内を循環する血液量)、血液粘稠度(血液のドロドロ度)、大動脈の弾力などがあり、なかでも心拍出量と末梢血管抵抗の2つが、大きな影響力を持っています。

 

心拍出量と末梢血管抵抗が正常であれば、その調整機能によって、血圧は正常に保たれますが、これら2つの因子に悪影響を及ぼし、それらを増やす要因が出てくると、

 

血圧調整のバランスがくずれて血圧が高くなり、それが継続します。心拍出量と末梢血管抵抗に悪影響を及ぼす要因としては、塩分の取り過ぎから起こる循環血液量の増加などがあります。

 

塩分の取り過ぎで、血圧が上がる理由としては、食塩の主成分であるナトリウムは、体内では細胞外液に多く含まれ、細胞内に多いカリウムと調整しあいながら、細胞内外の正常なミネラルバランスを維持しています。

 

しかし、食塩の摂取量が多くなると、血液中のナトリウム量が過剰になり、細胞のミネラルバランスがくずれます。

 

これを調整するために、腎臓が水分の再吸収を活発にして血液量を増やします。量を増やした血液は、血管壁に強い圧力をかけながら流れていき、その結果、血圧が上がります。

 

また、血液中の過剰なナトリウムは、血管壁に入り込みやすくなり、血管壁をむくませて血管の収縮を促すため、これによって血圧が上がります。

 

加えて、ナトリウムには交感神経を刺激する作用があり、昇圧ホルモンの分泌を促すという報告もあります。

 

 

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